今回は以下の様な方に向けておおくりします。
いろんなピックを試してみたい人
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3jazz3の使用感について気になる人
話しのネタが欲しい人等
紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「ピックレビュー69」ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3使ってみた」という話です。
今回取り上げるピックはジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3になります。
ついに、あの現代テクニカルギター界の注目株であるジェイソン=リチャードソンさんのシグネイチャーピックをレビューしていこうと思う次第。
さて、一体どんな弾き心地とサウンドなのか、、、きになりますなあ。
まず、結論から申し上げると、ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3は
「性能的にテクニカルなプレイに向いており、サウンドも各音域ごとの分離がよくクリアであるが、ピック面積の小ささのために扱いには多少の適性を問われるピック」
です。
普段からジャズ3を使い慣れている人には、おすすめのピックといった感じですね。
なお、自分はギター教室に通った方がいいのか迷っている人は「ギター教室に通うべき人の特徴」の記事参照。
では、ゆるりとおおくりします。
右手のピッキング速度ってなかなか簡単には上がりませんよね?事実、わたしも一時期かなり悩んでいました。
しかし、試行錯誤の末にある練習方法を思いつき、それを実践して比較的短期間に速度が一気に向上。さらに、今では開始当初の2倍以上の速度になっています。
そこで、ピッキング速度を徹底的に追求したい人は、わたしがピッキング速度の限界を2倍以上に引き上げた少し独特な練習方法を試してみてはどうでしょうか?
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3のスペック
まずは、ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3のスペックについて見てみるとしましょう。
形状:ジャズ型
厚さ:大体1.0㎜くらい?
材質:トーテックス(ポリアセタールの一種であるデルリンから作られた素材)
ついに、あのジェイソン=リチャードソンさんのピックをレビューする日が来ましたねえ。
ジェイソン=リチャードソンさんと言えば、あの正確無比なピッキングの鬼ですので、どんなピックなのか今から楽しみです。
しかも、デザインも文句なしにかっこいいので、テンションが上がります。
裏面も結構イケてますな。
なお、本ピックはトーテックス材なので、なんとなく音はクリアでグリップは安定しそうな予感がしますね。
さて、実際に使ってみるとしましょうか。
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3の音の特徴
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3で弦を弾いた際に出る音の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
・高音~低音域が全体的によく出力されるが、低音域が特に多めに出力される
・ピッキング時のアタック音は控えめ
・ピッキングノイズが比較的出やすい。特に、5,6弦ではよくでる
・全体的にクリアであるが、同時に柔らかさも感じる
本ピックは、高音~低音域の全音域がよく出力されます。
特に、低音域成分の多さは特徴的ですね。
音の全体的な傾向は、わたしのメインピックであるピックボーイハイモジュラスと大体似たような感じですが、本ピックの方が低音域成分がよく出ます。
そのおかげもあってか、本ピックの出音は全体的にかなり輪郭のはっきりしたクリアな印象を基調としつつも同時に柔らかみを感じさせます。
これまたかなりユニークな音をしていますねえ。
なお、ピッキング時のアタック音は控えめで、ピッキングノイズはやや出やすい印象。
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3での弾き心地等についてはいかに?
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3での弾き心地等について感じたことを列挙すると以下の通り。
・弦離れは良好
・ピッキングの急加速がスムーズ
・高速度帯でのカッティングがスムーズ
・ピック表面は比較的滑りにくいため、グリップが安定する
・ピック面積が小さすぎるので少々扱いには慣れが必要
本ピックの弦離れは良好であり、ピッキングの急加速も高速度帯でのカッティングはスムーズです。
ただし、弦離れは良好ではありますが、多少の引っ掛かりが感じられます。
そして、本ピックの表面は比較的滑りにくいのでグリップが安定しますが、ピックが小さすぎるのが非常に問題です。
およそ本ピックのようにグリップが安定する場合は、ある程度ピックが小さくても操作性に問題はおこらない傾向にありますが、さすがに本ピックは小さすぎます。
通常のティアドロップ等に慣れている人からすると、弦との距離を測りそこなってピックを空振りしたりしかねない程です。
もっとも、本ピックのサイズ感に完全に慣れ切ってしまえば、おそらく支障はないでしょう。
しかし、一定水準以上の手先の器用さが要求されるとは思いますね。
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3はどんなプレイに向いている?
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3は、
「性能的にテクニカルなプレイに向いており、サウンドも各音域ごとの分離がよくクリアであるが、ピック面積の小ささのために扱いには多少の適性を問われるピック」
です。
本ピックは操作性の面においては、弦離れにおいて多少の引っ掛かりはあれども大分スムーズで良いピックであるといえます。
ピッキングの急加速や高速度カッティングのスムーズさに関しても言う事はないです。
そして、本ピックの出音はクリアで輪郭がはっきりしつつも柔らかみを感じさせる、かつ低音域がかなり強調されているという独特なものなのでサウンド面だけとっても積極的な採用理由となります。
低音を強調した重いリフと速弾きを交えたリードプレイを両立させたい人にとっては、うってつけのピックです。
やはり、ここは「さすが、あのジェイソン=リチャードソンさんのシグネイチャーピックというだけあるな」という感じ。
ただし、本ピックは赤や黒といった通常のジャズ3と同じレベルの大きさであるため、その扱いには大分慣れを要するでしょう。
以前大村孝佳さんのシグネイチャーピックをレビューしましたが、一般的なティアドロップ型に慣れている人が違和感なく使えるのはあのレベルの大きさまでだと思います。
一応大村さんのピックとジャズ3(黒)と本ピックのサイズを比較すると以下の通り。
大村さんのピックの方がほんの少し大きめであることがわかると思います。
この「数ミリレベルの違い」がピックの性能上重要になってくるんですよね。
おそらく、ジャズ3くらいの大きさになるとジャズ3サイズのピックを日常的に使用して、その大きさに慣れ切っている人でないとピックと弦の距離を測り間違ったりしそうです。
また、そもそもジャズ3の大きさに慣れていても奏法によっては、ピックの先端を少し出したり短くしたりといった操作をあの小さな接触面積上でおこなう必要にせまられるため、手先の器用さが結構必要でしょう。
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3の評判
では、最後にジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3の評判を見てみたいと思います。
ツイッターをリサーチしてみても、その使用感についてあまり意見がありませんでした。
そこで、サウンドハウスやアマゾンを調べてみると、こちらもほとんどなし。
ただ、本ピックの使用感については、「弦滑りが良くて滑らか」という評価がありました。
いずれにせよ、本ピックの場合は、ピックの大きさくらいしかネックになりそうな点はないですね。
おわりに
この記事は「「ピックレビュー69」ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3使ってみた」と題しておおくりしました。
ジェイソン=リチャードソントーテックスjazz3は、操作性の目ではかなり優れたピックであるといって間違いありません。
そして、その重厚でありつつもクリアで各帯域の分離がよく柔らかみのあるサウンドは、大分独特ですが、非常に汎用性が高いものと言えます。
このようにサウンドと操作性において高い水準の品質を誇る本ピックですが、ピックの面積が小さいのは多少のネックとなるでしょう。
少なくとも、通常のジャズ3型を普段から器用に使いこなしている人でないと、中々扱いには手を焼きそうです。
ただ、一度使ってみて損はないピックですので、気になる人はぜひとも一度使ってみて下さいませませ。
では!
参考記事等
「ピックレビュー72」人間椅子の和嶋慎治モデルピック使ってみた
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