今回は以下の様な方に向けておおくりします。
フェルナンデスのHIDEモデルピックの使用感について
いろんなピックを試してみたい人
話しのネタが欲しい人等
紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「|ピックレビュー34|フェルナンデスのHIDEスキャナー2004使ってみた」という話です。
今回レビューしていくのはフェルナンデスのHIDEスキャナー2004になります。
本ピックは、滑り止めの役割で6つの穴が開いているという実に変わった形状のピックです。
本ピックは、エックスジャパンのギタリストとして有名なHIDEさんのモデルなので、速弾きに適している気がしますが実際にどうなのか検証して行くとしましょう。
まず結論から言いますと、フェルナンデスのHIDEスキャナー2004は
「弾きやすくはないが、サウンドはかなり個性的なので状況次第では大いに採用の価値があるピック」
です。
なお、自分の右手のピッキング速度の限界を超えてみたいのなら、一からあなたがピッキング速度の向上に関する方法論を考えるよりも、一応サンプルは少ないながらも「わたしは自分なりに方法を編み出して、限界速度を大幅に上げた」のでわたしの方法を参考にしてみるのも手だと思います。
右手のピッキング速度が上がれば、速弾きや半拍三連、32分といった高速カッティンングといったテクニカルな演奏技術の習得を行う上でその効率と各技術の精度は格段に上がります。
それなりに、ギターを弾いてきたとかテクニカルなギターに興味があるという人であれば、右手のピッキング速度の向上はもはや自分のギターライフの行く末を左右するレベルの重大課題。
「右手のピッキング速度はギターを楽しみ続ける希望を与えてくれる非常に重要な存在」と言っても言い過ぎではありません。
というのも、ピッキング速度の向上により「自分が練習して弾けない曲は物理的にはほぼ存在しないはずだ」という自信がつきどんな難曲にも心おれず立ち向かっていく事が出来る可能性が高まるからです。
また、速度上限が高ければ高いほど、余裕をもって正確にニュアンス豊かに弾ききることのできるフレーズの幅が増えます。
自分の余裕いっぱいいっぱいの速度では細やかな表現力を発揮するなどまったくもって不可能です。
しかし、多くの場合、我流で練習を重ねても右手のピッキング速度がなかなか上がらないのが現状ではないでしょうか?
実は、わたしも今でこそ、かの元ギネスホルダーのティアゴ=デラベガさんのようにBPM600の16分以上でのピッキング速度が出せるようになっていますが、本格的に速度向上の練習を始めるまではどんなに頑張ってもせいぜいBPM320行くかどうか程度でした。
そこから、いろいろと試行錯誤を重ねて自分なりにピッキング速度を向上させる方法を見つけ実践し今に至ります。
ピッキング速度向上の方法の詳細はノートに書いていますので、「今よりも速いピッキング速度が出力できる右手をを手に入れて、色んな難曲やテクニカルなフレーズに挑戦していきたい」という方はぜひご覧くだされ。
では、ゆるりとおおくりします。
フェルナンデスのHIDEスキャナー2004のスペック
まずは、フェルナンデスのHIDEスキャナー2004のスペックについて見てみるとしましょう。
フェルナンデスのHIDEスキャナー2004のスペックは以下の通り。
形状:ティアドロップ
厚さ:0.75㎜
材質:不明
HIDEさんと言えば、あの伝説的ロックバンド「X japan」のギタリストです。
X japanの音楽性は、海外メタルやハードロックの要素とクラシック要素が融合したものであり、全体的にハイスピードの曲が多い印象。
ですから、当然ピックもそういったハイスピードな楽曲に対応するために操作性が高い仕様になってくると思います。
ただ、経験上、本ピックの形状はあんまり弾きやすい部類ではなさそうなんですよねえ、、、。
しかも、素材不明だし。
まあ、とりあえず試してみるとしましょう。
フェルナンデスのHIDEスキャナー2004の音の特徴
フェルナンデスのHIDEスキャナー2004で弦を弾いた際に出る音の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
・全体的に丸みがあるが、ややもすると埋もれているような音になる
・中高音域成分は比較的控えめでどちらも同じくらいで出力される
・低音域成分が比較的多め
・アタック音は基本的に比較的マイルドだが、4~6弦を順アングルの角度を急にして弾くとかなりのピッキングノイズが出る
本ピックの音は全体的に丸いですが中高音域成分の出力が控えめで低音域成分は比較的多めであるため、ややもするとどこか埋もれたような少し明瞭度の低い印象があります。
そして、アタック音はマイルドですが、順アングルの角度を急にした状態で4~6弦を弾いた場合はかなり強烈なピッキングノイズが発生する模様。
本ピックは、かなり個性的なサウンドをしていますね。
フェルナンデスのHIDEスキャナー2004での弾き心地等についてはいかに?
フェルナンデスのHIDEスキャナー2004での弾き心地等について感じたことを列挙すると以下の通り。
・先端の丸みが強いためピッキングの急加速がやりにくい
・ピック表面が滑りにくいのでグリップが比較的安定する
・弦離れはあまりよくない
・ほどよくしなる
・高速度帯はもちろんそもそもカッティングがあまりやりやすくない
本ピックは、操作性の面では扱いにくい部類になりそうです。
本ピックの弦離れがそれほど良くない事以上に、先端の丸みが強すぎるのがかなりの問題ですよね。
先端が丸すぎるのでカッティングも急加速もかなりやりにくいです。
ただ、グリップの安定性に関しては、穴が開いていることも手伝ってから大分安定する印象があります。
わたしは本ピックの先端は、もうちょっととがらせた方がいいと思いますね。
フェルナンデスのHIDEスキャナー2004はどんなプレイに向いている?
HIDEスキャナー2004は、
「ピッキングノイズの多いアグレッシブなサウンドを積極に活用したい人の向けのピック」
でしょう。
正直いって、本ピックの弦離れはそこまでよくはないしピッキング時の急加速がしにくいなどと操作性の面では特段の利点がありません。
そのため、本ピックはテクニカルなプレイには不向きと言っていいでしょう。
サウンド面に関しては、かなり丸みのある音が基本でありつつも順アングルの角度を変化させて4~6弦を弾くことで強烈なピッキングノイズを発声させることができます。
この「マイルドな丸みのある音と強烈なピッキングノイズという相反する要素をピックの角度を調節することで生み出せる」というのは、本ピックの持つ強い個性です。
本ピックを積極的に採用するとすれば、このサウンド面での個性に着目することになるでしょう。
フェルナンデスのHIDEスキャナー2004の評判
では、最後にフェルナンデスのHIDEスキャナー2004の評判を見てみたいと思います。
ツイッターを調べてみた感じだと、本ピックの使用感について触れている人はほとんどいませんでした。
そこでサウンドハウスのコメント欄を確認していると、およそ以下のような趣旨のレビューが投稿されていた模様。
・穴が開いているのでグリップが安定するので、ピッキングが正確にできる。ただ、ピックの消耗は早い。
・滑り止めはいいが、サイズが小さいので持ちにくい。
ふむ、誰も弦離れといった操作面には言及していない、、、。
なぜなのか?
ただ、グリップが安定するのは確かです。
おわりに
この記事は「|ピックレビュー34|フェルナンデスのHIDEスキャナー2004使ってみた」と題しておおくりしました。
HIDEスキャナー2004は、操作性の面ではあまり優れいているピックとは言えません。
しかし順アングルの角度を調節することで、マイルドな音も強烈なピッキングノイズも出せるのでサウンド面では採用する価値ありといった感じです。
もし、気になった人がいたら、まずは実際に使ってみて下さいませませ。
では!
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