今回は以下の様な方に向けておおくりします。
いろんなピックを試してみたい人
黒いトーテックス製ジャズⅢの使用感について気になる人
話しのネタが欲しい人等
紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「ピックレビュー28」ジムダンロップの黒いトーテックス製ジャズⅢ使ってみた」という話です。
今回レビューしていくのは黒いトーテックス製ジャズⅢになります。
ジムダンロップのジャズⅢと言えば「赤いジャズⅢ」が一番有名ですが、実はジャズⅢにはほかにも黒と今回のトーテックス製の黒があり、それぞれ弾き心地も出音も微妙に違っているんです。
と言う事で、今回はトーテックス製のジャズⅢの出音や弾き心地についてみていきたいと思う次第。
黒いジャズⅢについてはあとでまたとり上げます。
んで、結論からいうと、トーテックス製の黒いジャズⅢは、
「弦離れは良好で音はバランスが良くて癖がないが、やはり小さくて少し扱いにくいピック」
です。
個人的には赤のジャズⅢよりも弾きやすさや音の点ですぐれている気はしますが、まあこれは好みですねえ。
なお、自分の右手のピッキング速度の限界を超えてみたいのなら、一からあなたがピッキング速度の向上に関する方法論を考えるよりも、一応サンプルは少ないながらも「わたしは自分なりに方法を編み出して、限界速度を大幅に上げた」のでわたしの方法を参考にしてみるのも手だと思います。
右手のピッキング速度が上がれば、速弾きや半拍三連、32分といった高速カッティンングといったテクニカルな演奏技術の習得を行う上でその効率と各技術の精度は格段に上がります。
それなりに、ギターを弾いてきたとかテクニカルなギターに興味があるという人であれば、右手のピッキング速度の向上はもはや自分のギターライフの行く末を左右するレベルの重大課題。
「右手のピッキング速度はギターを楽しみ続ける希望を与えてくれる非常に重要な存在」と言っても言い過ぎではありません。
というのも、ピッキング速度の向上により「自分が練習して弾けない曲は物理的にはほぼ存在しないはずだ」という自信がつきどんな難曲にも心おれず立ち向かっていく事が出来る可能性が高まるからです。
また、速度上限が高ければ高いほど、余裕をもって正確にニュアンス豊かに弾ききることのできるフレーズの幅が増えます。
自分の余裕いっぱいいっぱいの速度では細やかな表現力を発揮するなどまったくもって不可能です。
しかし、多くの場合、我流で練習を重ねても右手のピッキング速度がなかなか上がらないのが現状ではないでしょうか?
実は、わたしも今でこそ、かの元ギネスホルダーのティアゴ=デラベガさんのようにBPM600の16分以上でのピッキング速度が出せるようになっていますが、本格的に速度向上の練習を始めるまではどんなに頑張ってもせいぜいBPM320行くかどうか程度でした。
そこから、いろいろと試行錯誤を重ねて自分なりにピッキング速度を向上させる方法を見つけ実践し今に至ります。
ピッキング速度向上の方法の詳細はノートに書いていますので、「今よりも速いピッキング速度が出力できる右手をを手に入れて、色んな難曲やテクニカルなフレーズに挑戦していきたい」という方はぜひご覧くだされ。
では、ゆるりとおおくりします。
黒いトーテックス製ジャズⅢのスペック
まずは、黒いトーテックス製ジャズⅢのスペックについて見てみるとしましょう。
形状:ジャズ型
材質:トーテックス
厚さ:0.50mm、0.60mm、0.73mm、0.88mm、1.00mm、1.14mm(今回は1.0㎜)
そして、黒いトーテックスのジャズⅢをモリダイラ楽器公式ページから引用してみると以下の通り。
品番:472
JazzシェイプのTrotex®ピックです。
各ゲージで先端形状、ROUND(Jazz I)=#1とSHARP(Jazz III)=#3があります。
引用
以前の「ピックの材質によって音や弾き心地はどう変わるのか?」と題した記事で言及した通り、トーテックスとは「ポリアセタールをジムダンロップ社が独自加工したデルリン」という素材をさらに特殊加工した素材です。
そして、トーテックスは、べっ甲のような質感で滑りにくくストロークがスムーズな傾向にあるといいます。
ふむ、どんなもんか実際に弾いて確かめてみましょうか。
黒いトーテックス製ジャズⅢの音の特徴
黒いトーテックス製ジャズⅢで弦を弾いた際に出る音の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
・ジャズⅢ(赤)に比べて中低音の出力が多め
・音が全体的にジャズⅢ(赤)よりも丸い
・アタック音はジャズⅢ(赤)より弱め
・中低音から高音域まで全体の音量の出力に偏りがあまりなくバランスがいい
黒いトーテックス製ジャズⅢは、全体的に赤のジャズⅢよりも音が分厚くてクセが弱めです。
黒いトーテックス製ジャズⅢは、中高低の全ての音域成分がまんべんなく出力され、音は全体的に丸みがある印象ですね。
おそらく、どのジャンルに対しても対応できる器用さのあるサウンドではないかと思う次第。
黒いトーテックス製ジャズⅢでの弾き心地等についてはいかに?
黒いトーテックス製ジャズⅢでの弾き心地等について感じたことを列挙すると以下の通り。
・弦離れは良好
・ピック表面がややしっとりしていてグリップが安定する
・ピックの面積が小さいので少し扱いにくい
・高速度帯のカッティングは結構やりやすい
黒いトーテックス製ジャズⅢは、弦離れがよいのでピッキングがスムーズにできます。
高速度帯のカッティングも割合やりやすいです。
そして、トーテックスという材質の特性もあってか表面がややしっとりした質感でそこそこ滑りにくくグリップが安定します。
しかし、ピックが小さめなので複雑な弦移動や速度変化が急なフレーズを弾いていると、ピックがピックをつかんでいる指の間に埋まっていくような感じのズレ方をするので結構扱いにくいんです。
とはいえ、赤いジャズⅢよりも黒いトーテックス製ジャズⅢの方がグリップは安定するので、もしジャズⅢを使うのであれば、赤いジャズⅢよりも本ピックの方がおすすめですね。
黒いトーテックス製ジャズⅢはどんなプレイに向いている?
黒いトーテックス製ジャズⅢは、基本的には
「テクニカル系のプレイに向いている」
と思います。
サウンド面の癖は赤いジャズⅢと比べるとかなり少ないので、どんなジャンルにも対応できると思うんですよね。
ただし、赤いジャズⅢ同様にかなり小さいので、ピックがずれた時はかなり困ります。
そのため、本ピックを使いこなそうと思うと、ピックがずれた際にそのズレを即時直せるようなある程度の器用さを持っている必要がありそうです。
やはり、赤いジャズⅢよりはグリップが安定するとはいえ、このピックの小ささはハンデになりますよねえ。
本ピックが扱いきれるかどうかに関しては、各自で実際に使ってみて判断してください。
黒いトーテックス製ジャズⅢの評判
では、最後に黒いトーテックス製ジャズⅢの評判を見てみたいと思います。
ふむ、やはり黒いトーテックス製ジャズⅢの弦離れは良好で、カッティングがスムーズに弾けると感じている人がいるようですな。
それとわたしは一般的なティアドロップ型と比較すると本ピックは明らかに扱いにくいと思っていますが、どうやらそうは思っていない人もいるみたいですね。
まあ、結局そういう事なんですよな。
「自分が使ってみてしっくりくるか」が重要なですよ。
と言う事で、黒いトーテックス製ジャズⅢが気になったら、まずは使ってみるのがおすすめです。
おわりに
この記事は「「ピックレビュー28」ジムダンロップの黒いトーテックス製ジャズⅢ使ってみた」と題しておおくりしました。
今回はジムダンロップの黒いトーテックス製ジャズⅢを実際に弾いてみたわけですが、やはりピックの小ささがネックになる感じがしますねえ、、、。
サウンドやグリップの安定性に関しては、文句はないのです。
でも、ピックが小さすぎるので手先がある程度以上器用でないと少し扱いにくい気がしますねえ。
弾き心地等が気になる場合、実際に使ってみて下さいな。
では!
参考記事等
「ピックレビュー27」ジムダンロップの赤いジャズⅢ使ってみた
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