今回は以下の様な方に向けておおくりします。
速くても使い物にならないピッキングとはどんなものか気になる人
話しのネタが欲しい人等
ギター初心者の人
今回の話題は「速くても使いものにならないピッキングってどんなもの?」という話です。
私は、ブログでもノート記事の方でも「ピッキングが速くなるとギターを続けるための強力な自信になるから、何としてでもピッキング速度を上げた方がいいよ!」といったメッセージを発し続けていますし、それは今でも変わりません。
しかし、「単に速ければそれだけでいいのか?」と言われるとそうではありません。
いくら速くても、「音に強弱がつけられない」とか「いわゆるこすり弾きみたいになる」なんて話になってはどうしようもないですよね?
と言う事で、今回は「速いだけで使い物にならないピッキングの特徴」についてみていきたいと思う次第(自戒の意味もある)。当てはまる項目があったら、修正するように意識したいものです。
なお、ギター教室に通うべきか迷っている人は「ギター教室に通うべき人の特徴」の記事が参考になるかと。特に、「オンラインで全部完結させたい!」という人にはオンラインレッスンのパイオニアであるTHE POCKETがおすすめです。
では、ゆるりとおおくりします。
右手のピッキング速度ってなかなか簡単には上がりませんよね?事実、わたしも一時期かなり悩んでいました。
しかし、試行錯誤の末にある練習方法を思いつき、それを実践して比較的短期間に速度が一気に向上。さらに、今では開始当初の2倍以上の速度になっています。
そこで、ピッキング速度を徹底的に追求したい人は、わたしがピッキング速度の限界を2倍以上に引き上げた少し独特な練習方法を試してみてはどうでしょうか?
ピッキングは速いだけでは意味がない
冒頭でも申し上げたことですが、「ピッキングは『速いだけ』では意味があまりない」です。
ピッキングは、そりゃあ、遅いよりは速い方がいいですが、ただ速いだけでは実践で何の役にも立たないクソピッキングになってしまいます。速くするなら、「速さの質」にこだわっていきたいものです。
速いだけになると、以下のようなトラブルが発生してくると思います。
- 弦移動がまるでできない
- エルボーピッキングになってしまう
- ピッキングの急減速、急加速ができない
- ダイナミクスがまるで付けられない
- リズムキープができない
- 音の粒がそろわない
- 音が汚い
結構沢山ありますが、「速いだけのピッキング」ではこういった事が起こる可能性があります。
「どうしてこんな事が起こるのか?」について後述していきますぞ。
使える高速ピッキングと、使えない「ただ速いだけのピッキング」の違い
ただ速いだけで使えない高速ピッキングでは、上述したような数々のトラブルに見舞われます。
その原因は、大雑把に以下に示す使える高速ピッキングと使えない高速ピッキングの違いに起因しているのです。
- 主に手首と肘の6動作がスムーズであるかいなか
- 反射の限界のレベルがどのくらいであるか
- ピックを持つ際の指の役割についての意識があるかいなか
以下順次補足です。
・主に手首と肘の6動作がスムーズであるかいなか
オルタネイトピッキングについての記事で言及したように、ピッキングにおいては「手首と肘の6動作(厳密には肩の運動も入る)」がスムーズにできることが基本です。
この6動作のうちどれか一つでも苦手なものがあると、その苦手な動作のせいでピッキング全体の精度や速度限界が大分制限されてしまいます。
基本6動作がスムーズでないと、先ほどあげた「起こりうるトラブルのすべてが起こる可能性がある」のです。
・反射の限界のレベルがどのくらいであるか
使えない高速ピッキングは、往々にして「自分の限界ギリギリの速度でのピッキング」だったりします。
これはすごくざっくりいうと、自分の反射で対応できる限界速度に達して力みが強すぎる状態です。
力みが強すぎては、細やかなダイナミクス調整や弦移動といった繊細なコントロールなどとてもではないですができはしません。反射の限界が低いと、いわゆるエルボーピッキングになったりする可能性があります。
例えば、「BPM250の16分で表現力豊かに弾きたいのなら、限界値はBPM300の16分位はあった方がいい」みたいな話です。
限界ギリギリで弾いている限り、表現力にさく余力など残されてはいないのですな。
・ピックを持つ際の指の役割についての感覚があるかいなか
ピックは、「親指と人差し指で持つ」のが通例です。
この場合、あまりちまたで言及されることはないですが、わたしは親指と人差し指のそれぞれにはそれぞれの役割があると思っています。
この役割については、通常弾き込んでいくうちに体感覚的に会得していくので、たぶん誰も明確に言語化して問題にしないのだと思う次第。
かなり無理やりなたとえをするなら、「親指はアクセルで人差し指はブレーキのようなもの」、、、ですかね?
多分、これはかなり強引な例えであり本質をとらえた表現ではないですが、無理やり表現するならこういった表現になるでしょう。
まず、やるべき使えない高速ピッキングから脱するための練習
「使えない高速ピッキングの特徴」だけ指摘して終わってしまっては、「なんだよ、解決策は何も言わんのかよ!」という話になってしまうので、最後にすぐにできる簡単な対策を提示して終わりにしたいと思います。
その対策とは以下の2つ。
オルタネイトに必要な6動作をきちんとスムーズにできるようにする
アップピッキングの練習を重点的に行う
おそらく、この2つが使えない高速ピッキングから脱するためには有効であると思います。特に、アップピッキングの練習はお勧めです。
アップピッキングの練習方法については、リンクからどうぞ。そして、6動作についてはオルタネイトの記事を参照くださいませませ。
おわりに
この記事は「速くても使いものにならないピッキングってどんなもの?」と題しておおくりしました。
今回は、速くても使い物にならないピッキングの特徴とそのようなピッキングへの対策について述べたみた次第。
ピッキング速度が速いのは、いい事ですが、いくら速くとも「ダイナミクスがまるで付けられない」とか「弦移動がまるでできない」なんて話になっては使い物になりません。
速いだけでうまく使えないピッキングをしている気がする人は、今一度オルタネイトの基本となる6動作の確認と練習やアップピッキングの練習をしてみましょう。
私もまだまだなので、精進したいと思います。
では!
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