「ピックレビュー48」ESPのエルゴピック使ってみた

今回は以下の様な方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ

いろんなピックを試してみたい人

エルゴピックの使用感について気になる人

話しのネタが欲しい人等

紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「「ピックレビュー48」ESPのエルゴピック使ってみた」という話です。

今回レビューしていくのはESPのエルゴピックになります。

エルゴピックは一見すると「三味線のバチ」にしか見えない実にへんてこりんなピックですが、実際に使ってみたらどんな感じなのかは結構な人が気になっていると思うんですよね。

てなわけで、今回はわたしがベース用の真円形のピックの時と同様に人柱になってやろうって感じであります。

で、結論から言うと、

「これは既存のピックの概念を大幅に覆すピックなので、各自で使ってみないといいか悪いかわからないだろう」

と思う次第。

本当に無責任な感想ですが、今回のエルゴピックに関してはもうそれくらいしか言えません。

ただ、「低音が非常に豊かに出てグリップが非常に安定する」というのは断言できます。

多分ですが、このエルゴピックを考案された方がベーシストなのでギタリストよりもベーシストに向いているピックなんだと思いますね。

とりあえず、気になった人は使ってみて下さいませませ。

なお、自分の右手のピッキング速度の限界を超えてみたいのなら、一からあなたがピッキング速度の向上に関する方法論を考えるよりも、一応サンプルは少ないながらも「わたしは自分なりに方法を編み出して、限界速度を大幅に上げた」のでわたしの方法を参考にしてみるのも手だと思います。

右手のピッキング速度が上がれば、速弾きや半拍三連、32分といった高速カッティンングといったテクニカルな演奏技術の習得を行う上でその効率と各技術の精度は格段に上がります。

それなりに、ギターを弾いてきたとかテクニカルなギターに興味があるという人であれば、右手のピッキング速度の向上はもはや自分のギターライフの行く末を左右するレベルの重大課題

「右手のピッキング速度はギターを楽しみ続ける希望を与えてくれる非常に重要な存在」と言っても言い過ぎではありません。

というのも、ピッキング速度の向上により自分が練習して弾けない曲は物理的にはほぼ存在しないはずだ」という自信がつきどんな難曲にも心おれず立ち向かっていく事が出来る可能性が高まるからです。

また、速度上限が高ければ高いほど、余裕をもって正確にニュアンス豊かに弾ききることのできるフレーズの幅が増えます。

自分の余裕いっぱいいっぱいの速度では細やかな表現力を発揮するなどまったくもって不可能です。

しかし、多くの場合、我流で練習を重ねても右手のピッキング速度がなかなか上がらないのが現状ではないでしょうか?

実は、わたしも今でこそ、かの元ギネスホルダーのティアゴ=デラベガさんのようにBPM600の16分以上でのピッキング速度が出せるようになっていますが、本格的に速度向上の練習を始めるまではどんなに頑張ってもせいぜいBPM320行くかどうか程度でした。

そこから、いろいろと試行錯誤を重ねて自分なりにピッキング速度を向上させる方法を見つけ実践し今に至ります。

ピッキング速度向上の方法の詳細はノートに書いていますので、「今よりも速いピッキング速度が出力できる右手をを手に入れて、色んな難曲やテクニカルなフレーズに挑戦していきたい」という方はぜひご覧くだされ。

では、ゆるりとおおくりします。

エルゴピックのスペック

まずは、エルゴピックのスペックについて見てみるとしましょう。

形状:三味線のバチ??

厚さ:1.0㎜

材質:ポリアセタール

エルゴピックは、主にベースやアコースティックギターを弾くことを想定して作られたピックであり、その特徴は何といってもこの特徴的な形です。

まるで三味線のバチみたいな形なんですよね。

しかも、エルゴピックは「めちゃくちゃでかい!」のです。

ピックボーイハイモジュラスと比べると以下の通りのサイズ感。

エルゴピック ティアドロップ おおきさ比較

もう色々おかしいです。

その独特の形状や規格外の大きさから「ネタ商品」にしか見えませんが、エルゴピックは人間工学に基づいて設計された逸品なんだそう。

※エルゴピックの名称の由来は、人間工学を意味する英単語のエルゴノミクス(ergonomics)である。

どうも、公式に発表されている情報によると、エルゴピックには「指の付け根を包み込むように持つことによってピックの回転やズレ、落下を防ぐとともに長時間の演奏でもつかれにくい」という機能面での優位性があるといいます。

ちなみに、このピックはベーシストの前田JIMMY久史さんが考案したとか、楽器店では「フォーム矯正用ピックとして売られている」とか、「グリップが安定するので初心者におすすめのピックだ」等と色々な事が言われている模様。

これらの情報の真偽はよくわかりませんが、少なくとも「エルゴピックをベーシストの前田JIMMY久史さんが考案した」というのは、彼のブログを見る限り確かなようです。

前田さんのブログには、エルゴピックの持ち方や使い方について簡単に説明がなされている模様。

以下が前田さんが推奨するエルゴピックの持ち方。

引用

前田JIMMY久史の音楽日記

ちなみに、三味線のバチみたいなピックで思い出しましたが、最近はやっているアニメ「ぼっちざろっく」に登場するバンドSICK HACKのベーシストである廣井きくりが三味線のバチのようなピックを使っていましたよねえ。

「ぼっちざろっく」を見てベースを始める人はそんなに多くない気はしますが、もし廣井きくりっぽいピックがほしいのならこのエルゴピックを使えば解決?ですな。

エルゴピックの音の特徴

エルゴピックで弦を弾いた際に出る音の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

・中低音域成分が非常によく出る。特に低音がよくでる

・ピッキング時のアタック音がかなり強い

・高音域成分はかなり控えめ

・音は全体的にシャープで硬質な感じがする

・順アングルの角度が一定以上つくと実音よりもピッキングノイズの方が大きくなってしまう傾向にある

エルゴピックは、非常に低音がよく出ますが全体的にシャープで輪郭のはっきりした音を出力します。

ベーしストの中には「ピッキング時に出るアタック音やピッキングノイズを嫌って指びきに徹する人」が結構いる印象ですが、本ピックは指びきとは真逆の音質ですよね。

特に、ピッキングノイズに関しては、多分今までレビューしてきたピックの中で一番強烈です。

6弦を少し深めに構えた順アングルででも引こうものなら、「実音よりもピッキングノイズの方が勝っているのではないか?」と思うほど強烈なピッキングノイズを発します。

エルゴピック、、、、エグすぎます(笑)。

エルゴピックでの弾き心地等についてはいかに?

エルゴピックでの弾き心地等について感じたことを列挙すると以下の通り。

・弦離れは比較的スムーズ

・ピッキングの急加速は比較的容易

・高速度帯でのカッティングはあまりやりやすくない

・ピックが非常に大きいので機動性が低いため激しい弦移動をするフレーズを弾くのには向かない

・軽い力で大きな音が出る

・グリップが非常に安定するのでそう簡単にはピックがずれない

エルゴピックの弦離れは、比較的スムーズですがその独特の形状と大き過ぎる面積のためか高速度帯でのカッティング(BPM150程度の32分等)はやりにくいです。

それに一般的なトライアングル型ピックでさえ機動性が低下し弦移動が面倒になるので、エルゴピックほど大きいとなるとなおさらなんですよね。

なので、エルゴピックは決して弾きやすいピックとは言えないでしょう。

ただ、グリップが非常に安定してズレにくいというのは大きなメリットと言えます。

ちなみに、エルゴピックの「ESP」のロゴがある部分が指を置く部分であり、ラバー加工がされています。

下図の部分ですよね。

エルゴピックはどんなプレイに向いている?

エルゴピックがどんなプレイに向いているかは、

「正直今のわたしの経験値では測りかねます!」

しょうもない結論ですいません。

でも、本当に何に向いているかよくわからないので、仕方ありません。

おそらく、本ピックの性能はベーシストの方が正しく査定できそうです。

ただ、当ピックは、「低音が非常に強く出るしグリップがとんでもなく安定する」のでこの2点を重視する人は実験的に採用してみるのもいいと思います。

そして、最近はやりの「ぼっちざろっく」に登場するキャラの廣井きくりに影響を受けてベースやギターを始めたという人がいたら、使ってみてもいいと思う次第。

まあ、、、「廣井きくりに影響されてベースを始めた」ならともかく、ギターを始めたなんて人はいないと思いますけど、、、。

エルゴピックの評判

では、最後にエルゴピックの評判を見てみたいと思います。

ふむ、やはりエルゴピックの大きさとその独特の形のせいで困惑している人はいるみたいですなあ。

てか、上のツイートされている方が言うように4年もこんな特殊なピック使っていたら、身体が他のピックを受け付けなくなりそうな気がしますねえ。

もう、身体がエルゴピックにチューニングされて「エルゴピック専用右手(左手)」みたいな事態になってそう、、、こわ(笑)

おわりに

この記事は「「ピックレビュー48」ESPのエルゴピック使ってみた」と題しておおくりしました。

エルゴピックは、低音が非常によく出力されてグリップが安定するピックですが、正直ギタリストのわたしではその用途にはっきりした方向性が見出せません。

やはりエルゴピックの考案者がベーシストの前田さんであることを考えると、本ピックの正しい評価はベーシストでないと下せないのかなって思います。

まあ、気になった人は実際に使ってみて下さいませ。

人によっては本ピックが使いやすい人もいるかもしれませんからね。

では!

参考記事等

「ピックレビュー50」メタリカのヘットフィールドモデルのHETFIELD BLACKFANGピック使ってみた

「ピックレビュー53」DAVAの Jazz Grip Gels使ってみた

「ピックレビュー47」ジョンペトルーシのトリニティピック使ってみた

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