「ピックレビュー47」ジョンペトルーシのトリニティピック使ってみた

今回は以下の様な方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ

いろんなピックを試してみたい人

ジョンペトルーシのトリニティピックの使用感について気になっている人

話しのネタが欲しい人等

紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「「ピックレビュー47」ジョンペトルーシのトリニティピック使ってみた」という話です。

今回レビューしていくのはジョンペトルーシさんのシグネイチャーモデルのピックであるトリニティ(以下トリニティピックとしるす)です。

これまでにペトルーシさんは何種類か自身のシグネイチャーピックを発表していますが、本ピックが2023年2月時点での最新のシグネイチャーピックとなります

※ペトルーシ氏は、これまでに自身のシグネイチャーモデルのジャズⅢやフロウといったものを発表してきた。

まず、結論から言うと、トリニティピックは

「硬質でクリアなサウンドで単音弾きを極めたい人に向いている玄人向けのピック」

です。

本ピックは非常に弦離れがよく弾きやすいのですが、小型のトライアングルというあまり目にすることのない形状のせいで少し扱いが難しいのが難点なんですよね。

特に、カッティングの際は弦との距離感の違いになれるまでにちょっと時間がかかりそうです。

すくなくとも、単音弾きにはかなりの性能を発揮するので単音弾きを極めたい人は、使ってみて損はないでしょう。

なお、自分の右手のピッキング速度の限界を超えてみたいのなら、一からあなたがピッキング速度の向上に関する方法論を考えるよりも、一応サンプルは少ないながらも「わたしは自分なりに方法を編み出して、限界速度を大幅に上げた」のでわたしの方法を参考にしてみるのも手だと思います。

右手のピッキング速度が上がれば、速弾きや半拍三連、32分といった高速カッティンングといったテクニカルな演奏技術の習得を行う上でその効率と各技術の精度は格段に上がります。

それなりに、ギターを弾いてきたとかテクニカルなギターに興味があるという人であれば、右手のピッキング速度の向上はもはや自分のギターライフの行く末を左右するレベルの重大課題

「右手のピッキング速度はギターを楽しみ続ける希望を与えてくれる非常に重要な存在」と言っても言い過ぎではありません。

というのも、ピッキング速度の向上により自分が練習して弾けない曲は物理的にはほぼ存在しないはずだ」という自信がつきどんな難曲にも心おれず立ち向かっていく事が出来る可能性が高まるからです。

また、速度上限が高ければ高いほど、余裕をもって正確にニュアンス豊かに弾ききることのできるフレーズの幅が増えます。

自分の余裕いっぱいいっぱいの速度では細やかな表現力を発揮するなどまったくもって不可能です。

しかし、多くの場合、我流で練習を重ねても右手のピッキング速度がなかなか上がらないのが現状ではないでしょうか?

実は、わたしも今でこそ、かの元ギネスホルダーのティアゴ=デラベガさんのようにBPM600の16分以上でのピッキング速度が出せるようになっていますが、本格的に速度向上の練習を始めるまではどんなに頑張ってもせいぜいBPM320行くかどうか程度でした。

そこから、いろいろと試行錯誤を重ねて自分なりにピッキング速度を向上させる方法を見つけ実践し今に至ります。

ピッキング速度向上の方法の詳細はノートに書いていますので、「今よりも速いピッキング速度が出力できる右手をを手に入れて、色んな難曲やテクニカルなフレーズに挑戦していきたい」という方はぜひご覧くだされ。

では、ゆるりとおおくりします。

トリニティピックのスペック

まずは、トリニティピックのスペックについて見てみるとしましょう。

形状:小型のトライアングル型

厚さ:1.4㎜

材質:ウルテックス

次に、モリダイラ楽器公式からトリニティピックの商品説明を引用してみます。

ジョン・ペトルーシの要望により新たに開発されたシグネチャーピック。

小回りのきくJazzIIIのサイズ感と、Flowピックの先端形状を合わせ持ち、滑らかで素早く操作できるスモールトライアングルが完成。

厚さは1.4mm、ウルテックス素材を採用。

引用

モリダイラ楽器公式

ふむ、ウルテムならともかく「ウルテックス」とは、、、何でしょうか?

と言う事で、少し調べてみましたが、どうやらウルテックスとはジムダンロップ社の造語であり、素材としてはウルテムと同義であるとの事。

「まーた、よくわかんない素材名出てきたよ、、、」と不満?に思った人は、これで解決ですな!

ちなみに余談ですが、トリニティ(Trinity )とは英語で「3重、3つ組、3つの部分」を意味しています。

トリニティピックの音の特徴

トリニティピックで弦を弾いた際に出る音の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

・低中高音域の全域がまんべんなくバランスよく多く出力されている。ただし、全音域中高音域成分の出力がわずかに突出している 

・ピッキング時のアタック音は強め

・全体的にシャープで硬質でクリアな音がする

トリニティピックのサウンドは、最近よく言われるジェント系の硬質でシャープなそれです。

本ピックは、全音域がまんべんなくバランスよく強調されていて非常にクリアで耳に心地よいのが特徴です。

低音がよく出るピックの多くは、丸みが強くてややもすると「少しカスミがかかっているのか?」といったような得も言われぬモヤモヤ感があるもの。

しかし、本ピックは低音がしっかりと出るのに、非常に曇りがないスッキリとしたサウンドなんですね。

いままで、当ブログではいろんなピックをとり上げてきましたが、なかなかこのようなサウンド傾向のピックはありません。

結構、レアなサウンドだと思うところ。

そして、ピッキング時のアタック音は強めです。

これは勝手な私の推測ですが、ペトルーシさんはフレーズやタイム感にしても「かっちりしたものを好む」傾向にあると思うので、彼のシグネイチャーピックのアタック音が強くなるのも道理だろうなとは思います。

アタック音は人によっては、ノイズの一種と感じられるものですが、「ピッキングによって出力される音の輪郭を際立たせ強調する役割」があるので「キッチリした感じ」が好きな人からしたらないと物足りないものとも言えそうです。

事実、わたしもそうした理由でアタック音が強いピックを好んでいたりしますしねえ。

ま、こんなの結局人それぞれではありますがね。

トリニティピックでの弾き心地等についてはいかに?

トリニティピックでの弾き心地等について感じたことを列挙すると以下の通り。

・弦離れは非常に良い

・軽い力で大きな音が出るので人によってはアーティキュレーションをつけるのが楽

・ピックが全体に小ぶり(ジャズⅢくらい)なので上手く扱うためには、少し手先の器用さが必要かも

・ピック表面は適度に滑りにくいのでグリップが安定する

・高速度帯でのカッティングはスムーズ

トリニティピックは、弦離れが非常によくグリップも安定しており、とても弾きやすいピックであると思います。

当然ながら、速弾きを含むテクニカルなプレイには対する適性は非常に高いです。

また、本ピックはかなり厚みがあるので軽い力で大きい音を出せる点も魅力ですね。

ただ、本ピックの大きさは小型のトライアングル型であり、その大きさは以下のように通常のトライアングル型やティアドロップ型のピックと比べれば一目瞭然なほどであり、扱いにはそれなり手先の器用さが求められそうな印象があります。

トリニティピック 一般的トライアングル型 大きさ比較
トリニティピック 一般的ティアドロップ 大きさ比較 

トリニティピックの大きさは上掲の引用の通り、大体、ジャズⅢくらいと思っておいていいでしょう。

トリ二ティピック ジャズⅢ 大きさ比較 

また、本ピックは弦離れが非常に良い事もあって基本的にカッティングはスムーズなのですが、本ピックが小型のトライアングル型であることがカッティングにおいてデメリットとなっている気がします。

わたしはカッティングの際は多少先端を通常時よりも長めに出して行うので、どうもこの小型のトライアングルだと使い始め10分くらいはやりにくかったです。

トライアングル型のピックはティアドロップ型などと比べると先端が短いですが、ピックの大きさ自体は大きいので上の方を持てば容易に先端を長く出すことができますが、小型のトライアングルだとそれが困難なんです。

なので、本ピックでカッティングしようとすると必然的に先端が短い状態で弾くことになるわけですが、、、最初は弦との距離感に違和感を感じながらやっていました。

まあ、30分ほどで距離感の補正はできたので、その後は32分や半拍3連は普通にできるようになりましたが、普段ピックの先端を長めに出してカッティングする人にとっては最初は違和感がすごいと思います。

これは要注意ですねえ。

トリニティピックはどんなプレイに向いている?

トリニティピックは、

「単音弾きを極めたい人に向いている玄人向けのピック」

だと思います。

本ピックは、小型のトライアングル型というかなり変わった形状のせいで弦との距離感に違和感を感じやすいであろう点以外は特に弾きやすさについての欠点はありません。

本ピックは、特に単音弾きに関しては、かなり弾きやすいと思うので単音弾きを極めたい人は使ってみるといいと思いますね。

ただ、本ピックのサウンドはかなりシャープで硬質なのでそこは好き嫌いがかなり分かれそうではあります。

あと、本ピックは3辺全部使えるのでお得感が半端じゃないですよね(笑)。

ピッキングが強くてすぐにピックをダメにしてしまう人にもおすすめですな。

ちなみに、このような小型のトライアングル型のピックとしては、ギター講師のヒデノリさんが汎用性を追求して開発したヒデノリピックがあるくらいでしょうか?

まあ、ヒデノリピックはまだ使ったことがないのですが(とういうか最近存在を知った)、今後時期は未定ですが使ってみたいと思います。

トリニティピックの評判

では、最後にトリニティピックの評判を見てみたいと思います。

ツイッターをざっと見てみた感じだと、トリニティピックの使用感についての言及がほとんどなかったので、サウンドハウスで調べてみたところおよそ以下のような趣旨の言及がありました。

・角が3つあるのでコスパがいい

・弾き心地はスムーズなのに適度にアタックが強く出てグリップが滑らない上に減りにくい上、単音もカッティングもやりやすくて出音も気持ちいいと理想的

・先が尖っているので速弾き向き

・アコーティックギターでで速いソロやカッティングを弾くのが好きな人にはとてもよい

なんだか、「ん?あなたはジムダンロップ社のまわしものですか??」と言いたくなるくらいの高評価ぶりです。

、、、ですが、まあこれだけ高評価なのも納得は行きます。

わたしもカッティングに関してだけは最初はピックと弦の距離感の違いに少々戸惑っていましたが、慣れれば普通に弾きやすいですからね。

まあ、音が好きであれば何もいう事ないピックではあります。

おわりに

この記事は「「ピックレビュー47」ジョンペトルーシ のトリニティピック使ってみた」と題しておおくりしました。

トリニティピックは、小型のトライアングル型という非常にレアな形状をしているものの弾きやすさについてはかなり優秀です。

ただ、その特殊な形状のせいで扱いに慣れるには少し時間がかかりそうな気もします。

特に、カッティングの際は弦との距離感に最初は違和感を感じると思うんですよね。

まあ、それ以外はいたって優秀で特に文句をつける部分はありません。

まあ、あとはサウンドがジェント系の硬質でシャープなよく言えば現代的な音なので、好みはわかれるかもしれませんな。

気になった人は、是非とも一度使ってみて下さい。

では!

参考記事等

「ピックレビュー50」メタリカのヘットフィールドモデルのHETFIELD BLACKFANGピック使ってみた

「ピックレビュー51」ゼマイティスの ZP06 TD/Medium使ってみた

「ピックレビュー52」ゼマイティスのZP05 TD/Medium使ってみた

「ピックレビュー47」ジョンペトルーシのトリニティピック使ってみた


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