今回は以下の様な方に向けておおくりします。
シドのSHINJIシグネイチャーピックの使用感について気になっている人
いろんなピックを試してみたい人
話しのネタが欲しい人等
紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「ピックレビュー38」シドのSHINJIシグネイチャーピック使ってみた」という話です。
今回とり上げるのはシドのギタリストSHINJIさんのシグネイチャーピックになります。
まず、結論から言うと、シドのSHINJIシグネイチャーピックは
「そこまで取り立てて弾きやすいと言う事はないものの、全体的にマイルドで独特な音が出るピック」
です。
気になった人はぜひ一度使ってみて下さいな。
なお、自分の右手のピッキング速度の限界を超えてみたいのなら、一からあなたがピッキング速度の向上に関する方法論を考えるよりも、一応サンプルは少ないながらも「わたしは自分なりに方法を編み出して、限界速度を大幅に上げた」のでわたしの方法を参考にしてみるのも手だと思います。
右手のピッキング速度が上がれば、速弾きや半拍三連、32分といった高速カッティンングといったテクニカルな演奏技術の習得を行う上でその効率と各技術の精度は格段に上がります。
それなりに、ギターを弾いてきたとかテクニカルなギターに興味があるという人であれば、右手のピッキング速度の向上はもはや自分のギターライフの行く末を左右するレベルの重大課題。
「右手のピッキング速度はギターを楽しみ続ける希望を与えてくれる非常に重要な存在」と言っても言い過ぎではありません。
というのも、ピッキング速度の向上により「自分が練習して弾けない曲は物理的にはほぼ存在しないはずだ」という自信がつきどんな難曲にも心おれず立ち向かっていく事が出来る可能性が高まるからです。
また、速度上限が高ければ高いほど、余裕をもって正確にニュアンス豊かに弾ききることのできるフレーズの幅が増えます。
自分の余裕いっぱいいっぱいの速度では細やかな表現力を発揮するなどまったくもって不可能です。
しかし、多くの場合、我流で練習を重ねても右手のピッキング速度がなかなか上がらないのが現状ではないでしょうか?
実は、わたしも今でこそ、かの元ギネスホルダーのティアゴ=デラベガさんのようにBPM600の16分以上でのピッキング速度が出せるようになっていますが、本格的に速度向上の練習を始めるまではどんなに頑張ってもせいぜいBPM320行くかどうか程度でした。
そこから、いろいろと試行錯誤を重ねて自分なりにピッキング速度を向上させる方法を見つけ実践し今に至ります。
ピッキング速度向上の方法の詳細はノートに書いていますので、「今よりも速いピッキング速度が出力できる右手をを手に入れて、色んな難曲やテクニカルなフレーズに挑戦していきたい」という方はぜひご覧くだされ。
では、ゆるりとおおくりします。
シドのSHINJIシグネイチャーピックのスペック
まずは、シドのSHINJIシグネイチャーピックのスペックについて見てみるとしましょう。
形状:ジャズ型
厚さ:1.14㎜
材質:デルリネックス
今回の、シドのSHINJIさんのシグネイチャーピックは、グローバーオールマン製なので弾き心地とサウンドにはかなり期待できそうですね。
なんせ、以前レビューしたヴィンテージセルロイドがかなりサウンドと弾き心地ともに良好でしたから。
とりあえず、見た目はかなりかっこいいのは間違いないですな。
なお、本ピックに使用されているデルリネックスという素材については当ブログで初めて登場しますんで、色々と調べてみましたが、詳しい事はわからずじまいでした。
ただ、名前の感じから受ける印象でいうと、デルリネックスは、デルリンを意識して作られたグローバーオールマン社の独自素材である可能性がありそうです。
もしそうだとすれば、デルリンの原料はポリアセタール系樹脂なのでデルリネックスもポリアセタール系樹脂の一種であると考えられるでしょう。
この推測が間違ってなければ、「スクラッチノイズが出にくく音質が軽やか」である傾向にはあると思います。
さてさて、実際に使ってみるとしますか。
シドのSHINJIシグネイチャーピックの音の特徴
シドのSHINJIシグネイチャーピックで弦を弾いた際に出る音の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
・中低音域成分が多め
・高音域成分は控えめ
・ピッキング時のアタック音は割と強め
・音が全体的に丸い
本ピックで出力される音は、全体的に中高音域成分が多めで高音域成分は少なめで丸いです。
そのため、音が全体的にどこか柔らかい印象ですよね。
ただ、それでいてピッキングの際のアタック音はやや強めです。
なんとも、個性的な音をしている気がします。
ちなみに、本ピックの音の傾向は前回レビューしたラルクアンシエルのKENさんのシグネイチャーピックと大体同じような感じです。
プロギタリストは、弾きやすさよりも「どんな音が出るか」でピックを選ぶ傾向が非常に顕著だという話を聞きますが、やはりシドのSHINJIさんも音に非常にこだわりがあるのかもしれませんな。
知らんけど。
シドのSHINJIシグネイチャーピックでの弾き心地等についてはいかに?
シドのSHINJIシグネイチャーピックでの弾き心地等について感じたことを列挙すると以下の通り。
・弦離れはまずまず
・ピック表面が比較的滑りやすい上にピックの面積が小さい事もあってグリップがやや不安定
・ピッキングの急加速はそこそこやりやすい
・高速度帯でのカッティングが割とやりやすい
本ピックの弦離れは比較的スムーズですが、「弦離れがいい!」と手放しでいうほどではありません。
本ピックは弦離れがいい部類ではありますが、ピッキング時に少々引っかかるような感触があるのでそれがちょっとマイナスです。
また、ピック表面が比較的滑りやすいのとピックの面積自体が割と小さいのでグリップがやや不安定なのも難点。
ただ、ピッキングの急加速は原則やりやすく、高速度帯でのカッティングも割とスムーズなのはいい所ですね。
シドのSHINJIシグネイチャーピックはどんなプレイに向いている?
シドのSHINJIシグネイチャーピックは、
「その個性的な音が好きで自分のプレイに取り入れたいとの思いが強い人に向いているピック」
です。
これは前回取り上げたラルクアンシエルのKENさんのシグネイチャーピックと同じですね。
今回と前回のピックの2例で結論を出すのはさすがに極論ですが、わたしにはどうにも「プロギタリストの多くは音のために弾きやすさを犠牲にする人が多いんじゃないか」という気がして仕方ないです。
正直、今回のSHINJIさんのモデルと前回のKENさんのモデルも弾きやすさで言ったら、あまりぱっとしません。
弾きやすさで言ったら、ピックボーイハイモジュラスやjopのジャズ1、DAVAのコントロールピックの方がはるかに弾きやすいです。
しかし、出力される音は基本的にマイルドで独特なものなので、そこは本ピックを選ぶ積極的理由となりえます。
シドのSHINJIシグネイチャーピックの評判
では、最後にシドのSHINJIシグネイチャーピックの評判を見てみたいと思います。
色々とツイッターやサウンドハウス、アマゾンをはじめとしたいろんなサイトを見て回ったのですが、本ピックの使用感についての記述を見つけることはできませんでした。
んー、SHINNJIさんはこれまでにもいろんなシグネイチャーピックを出しているので、それらの使用感についてならツイッターで出てくるんですけどね、、、。
とにかく、サウンドはいいので気になる人は使ってみるといいと思う次第。
おわりに
この記事は「「ピックレビュー38」シドのSHINJIシグネイチャーピック使ってみた」と題しておおくりしました。
シドのSHINJIシグネイチャーピックは、弾き心地といった操作性の面からはあまり特筆すべきものがある印象はありません。
しかし、音に関しては全体的にマイルドで独特なので、この音のために本ピックを選ぶのは大いにあり得ると思います。
気になった人は、実際に手に取ってためしてみるのをおすすめしますぞ。
では!
参考記事等
「エルボーピッキングの正体」エルボーピッキングは発展途上のピッキングである
「ピックレビュー45」シェクターのポリアセタールピック0.5㎜使ってみた
「ピックレビュー46」ストリクトリー7ギターズのピック使ってみた
「ピックレビュー47」ジョンペトルーシのトリニティピック使ってみた
「ピックレビュー56」初音ミクシグネイチャーピックESP PD-Miku05B 使ってみた
「ピックレビュー59」ラウドネスの山下昌義シグネイチャーピック使ってみた
「ピックレビュー62」ピックボーイの木製(ローズウッド)ピック使ってみた
「ピックレビュー64」タカミネのセルイド製ピックP1G使ってみた
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