今回は以下の様な方に向けておおくりします。
話しのネタが欲しい人等
紅茶党ギタリストで心理カウンセラーのオニギリです。
今回の話題は「成毛滋という日本におけるギターピッキング研究の先駆者がいるらしい」という話です。
わたしは、かれこれギターを始めて19年くらいになりますが、その間真面目にやっていたのはトータルでほんの3年もあるかどうかといった感じですが、ピッキング速度の向上だけは結構熱を入れてやってきました。
その甲斐あって、一応、高速度帯(具体的にはBPM600の16分以上)でピッキングできるようになり、ピッキング速度を上げるための方法論も自分の中でそれなりに確立できた感じがあります。
まあ、そんな感じで、わたしはギター自体の上手い下手となるとまた話は違うものの、ピッキングに関しては割と熱心に研究してきたつもりなのです。そんな私ですが、今でも自分なりの方法論をブラッシュアップ中なんですね。
今以上に方法の効果を高め、かつより多くの人にできるだけ短期間に顕著な効果が出る方法にしていきたいという気持ちがあります。
そのために、今もピッキング速度の向上に役立つ知見はないかと色々模索している次第。それで、最近は4スタンス理論の勉強なんかも始めております。
んで、そんな模索をする中で最近、おそらくここ日本で真っ先にピッキングについての精緻な研究や考察をされた偉大な先人に成毛滋さんというギタリストの方がいるという事を知りました。
彼について調べてみた結果、今のように情報が豊富に入手できる状況でないにもかかわらず、ピッキングの神髄に迫っているすごい方だなという印象を持ったので今回とり上げてみようかなと思ったんですな。
まあ、本記事は、ギター練習の合間のコーヒーブレイク的な感じでお読みくださいませませ。
なお、ギター教室に通うべきか迷っている人は「ギター教室に通うべき人の特徴」の記事が参考になるかと。特に、「オンラインで全部完結させたい!」という人にはオンラインレッスンのパイオニアであるTHE POCKETがおすすめです。
では、ゆるりとおおくりします。
右手のピッキング速度ってなかなか簡単には上がりませんよね?事実、わたしも一時期かなり悩んでいました。
しかし、試行錯誤の末にある練習方法を思いつき、それを実践して比較的短期間に速度が一気に向上。さらに、今では開始当初の2倍以上の速度になっています。
そこで、ピッキング速度を徹底的に追求したい人は、わたしがピッキング速度の限界を2倍以上に引き上げた少し独特な練習方法を試してみてはどうでしょうか?
成毛滋とはどんなギタリストだったのか?
成毛滋(なるもしげる)さんは日本のギタリスト、キーボーディストで、1960年代後半~1970年代を中心に国内のロックシーンで活躍したといいます。
※彼の結成したバンドとして有名なものにはフライドエッグがある。
なお、彼は2007年に大腸がんで60歳で他界しておる次第。
ちなみに、彼はブリヂストン創業者である石橋正二郎さんの孫であり父は同社の副社長、そして政治家の鳩山由紀夫さんの父である鳩山威一郎さんの甥だったそうです。何というか、かなりの名家の出といった感じですな。
まあ、それは彼のギタリストしての評価とは関係ないの事なので、置いておきましょう。どうも調べてみると、成毛さんは当時の日本のロックギター界に革命をもたらした重要人物だったんですね。
彼は自身のソロ活動の終盤にあたる1982年から1991年にかけてラジオ番組「パープルエクスプレス」において「ドクターシーゲル」として「ギター講座を展開していました。
この「パープルエクスプレス」の中で彼は、どうやら当時としては非常に最先端の演奏技術等についての知見を発信していた模様。
時は、80年代ですので、ポールギルバートさんやイングヴェイさんといったいわゆるギターヒーローが台頭してきたその真っただ中です。
当時の日本のロックギターシーンは、まだまだ演奏技術という点では海外と比べて未成熟だったそうですが、そこに成毛さんが海外の最先端の演奏技術を分析して日本で紹介したった話ですな。正直、偉業としか言いようがありませんわね。
事実、当時の日本のロックギターシーンに与えた彼の影響力はすさまじく、あの日本メタルバンド界の重鎮「ラウドネス」のギタリストである高崎晃さんのピッキングスタイルにも影響を与えたとか。
また、彼は、国産ギターの開発や多くの若き才能への支援にも積極的だっとそうです。例えば、日本のネオクラシカルメタルギターシーンの雄であるケリーサイモンさんは、過去に成毛さんから支援を受けていた時期がある模様。
ふむ、現代の日本のロックギターシーンにおける演奏技術の成熟は、彼の功績によるところも大きいのでしょう。
成毛滋はエレキギターのピッキングに関してどんな示唆を残しているのか?
さて、ここからは、成毛さんがギターのピッキングに関して残した示唆について具体的に見ていきます。
成毛さんは、「Dr.シーゲルのよい子のロックギター ピッキング編」という教材の中で、ギターのオルタネイトピッキングに関して以下の様な示唆を残している模様。
- どうやら、この教材は国産ギターメーカーであるグレコ社のギターを買うと付いてくる販促用商品だったようである。なお、「Dr.シーゲルのよい子のロックギター ピッキング編」は現在ユーチューブで検索すると出てくるので、気になる人はユーチューブで検索してみるのがおすすめ。ただし、再生時間は60分と結構長い。
- 手首のスナップが重要:成毛氏は、「手首のスナップ」という動作を「手首の力を抜いて鞭の先のように振る」等と表現している。
- 親指と人差し指の屈伸が自由につかえないといけない:成毛氏は、ダウンピッキングでは親指の腹を押し出すようにピックを下に押し、アップピッキングは人差し指でピックを下から上に押し上げるようにおこなうように言っている。
成毛さんは上記の二つの事項の概略を教材の最序盤にのべており、その後はこれら2事項を踏まえたオルタネイトピッキングやエコノミー、スウィープを習得するための具体的な練習方法や知恵などを提示している模様。
※成毛氏によると、オルタネイトの練習にエディ=ヴァンヘイレンのハミングバードピッキングを使用するといいという。その際、彼はテック日に関して鍵を回すような動作をするよう言っている。
手首のスナップに関しては、今ではもはや常識となっている感がありますが、当時としてはかなり画期的な情報だったようです。
そして、二つ目の親指と人差し指の屈伸に関しては、現在、手首のスナップと比べるとさほど強調されていない気がしますが、故藤岡幹夫さんやその弟子の大村孝佳さんが得意とするいわゆるサークルピッキングを習得する際には重要な概念とされています。
成毛滋の見解をもとに自分のピッキングを観察してみた結果
成毛さんは、先ほど言及したようにオルタネイトピッキングに関しては「手首のスナップ」と「親指と人差し指の屈伸」という2つを強調していました。
で、彼の強調していた点を踏まえて、わたし自身のピッキングを改めて観察してみたところ、スナップは当然として確かに親指と人差し指の屈伸が使用されている印象でした。
実は、恥ずかしながら、親指と人差し指の屈伸に関しては気にしたことがなかったので、「言われてみれば確かに使っているわ、、、」といった感じだったんですな。
ただ、言い方が難しいんですが、わたしは屈伸そのものではなく別の方向から結果的に屈伸を使うようなアプローチでピッキングをとらえていたように思います。
こんなことをいうのは不遜極まりないのですが、彼の考えるピッキングへのアプローチと私のピッキングへのアプローチには割とかぶっているところがある気がするんですよね。
ただ動画を一通り見た印象では、彼が言及しているのはおそらく、「特にBPM180~190当たりのピッキングに関する話」なのかもしれないと思いました。
BPM280とか300の16分となってくると、個人的には上記2つの事項は当然できている前提で、ピッキングに関する視点をもう一段階変えないといけないと思うんですよね。そうしないと、多分BPM400とか500の16分は無理でしょう。
わたしは、ピッキングに関して現在の意識を確立する以前にどんな意識で弾いていたのか記憶が全くありませんが、ギター歴1年でBPM 290の16分程度で弾いていたのは覚えています。
でも、あの当時の意識のまま弾いていたら、ほぼ間違いなくBPM600以上では弾けるようにならなかったでしょう。せいぜい2年目のBPM 320の16分に毛が生えた程度が限界だったはず。
それくらい高速度帯のピッキングとそれ未満のピッキングでは別物だと思うんですな。実際、320から600以上に上げるために自分なりにかなり苦労しましたんで。
なんだか話がひどく脱線している気がしますが、要は「BPM300以上になってくるとそれ未満の時とはだいぶ意識すべきものが違う」って感じです。
そして、自分のピッキングを観察したところ、成毛さんが示唆する「手首のスナップ」と「親指と人差し指の屈伸」は確かに使われていたって話ですな。
そこら辺の詳しい話は私のノートをご覧くださいませ。
おわりに
この記事は「成毛滋という日本におけるギターピッキング研究の先駆者がいるらしい」と題しておおくりしました。
今回はピッキングに関して何かヒントとなる知見はないかと色々探している中で、たまたま成毛滋さんという偉大な先人の存在を知ったのでついつい記事にしてしまった次第。
しかしまあ、今と違って情報をとってくるのが大変だった時代に、これほどの事を発信しているとは、、、かなりびっくりですよ。世の中にはすごい人がいるもんですなあ。
さて、練習にはげむとしましょうかの。
では!
参考記事等
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