今回は以下の様な方に向けておおくりします。
- 速弾き系の曲のタブ符で32分音符が出てきた時に「こんな符割で当人は本当に弾いてるか?」等と疑問を感じたことがある人
- 話しのネタが欲しい人
今回の話題は「「速弾きの符割」速弾きでたまに見かける32分音符等複雑な連符の謎」という話です。
速弾き系の曲を練習していると、たまにタブ符に32符音符みたいな理不尽な符割を見かけることがありますよね?
この時、BPMが120とかなら「ああ、16分で考えたら240で弾けばいいのね、はいはい」とあんまりびっくりしませんが、BPM150 ~160の曲で32分音符が出てくると「なんだと、、300以上の速度だと??」と少し面食らうというかワクワク?してしまうものです。中には23連符の様なキワモノもあります。
でも、原曲を聞いてみると、どうもBPM300を超えているようにも23連符にも全く聞こえないと言う事は多々あるもの。その理由は大体、「タブ符がミスっている、結果としてその符割になってしまったから」です。
今回は何でこんな事が起こるのかについて少し考察してみたいと思う次第。
なお、ギター教室に通うべきか迷っている人は「ギター教室に通うべき人の特徴」の記事が参考になるかと。特に、「オンラインで全部完結させたい!」という人にはオンラインレッスンのパイオニアであるTHE POCKETがおすすめです。
では、ゆるりとおおくりします。
右手のピッキング速度ってなかなか簡単には上がりませんよね?事実、わたしも一時期かなり悩んでいました。
しかし、試行錯誤の末にある練習方法を思いつき、それを実践して比較的短期間に速度が一気に向上。さらに、今では開始当初の2倍以上の速度になっています。
そこで、ピッキング速度を徹底的に追求したい人は、わたしがピッキング速度の限界を2倍以上に引き上げた少し独特な練習方法を試してみてはどうでしょうか?
32分音符ってどんくらいの速さなのか改めて確認
当記事をお読みの方は多分、32分音符が何かについてはご存じでしょう。そう思いつつも、今一度32分音符について少しおさらいしてみたいと思います。
四分音符を基準とした場合、8分音符の速さはその2倍、16分音符は4倍、32分音符は8倍とその速度は倍加していきますね。
もし、テンポをBPM60に設定したら、四分音符は一秒に一回なるので8分音符は0.5秒に一回、16分音符は0.25、32分音符は0.125秒に一回なるという話になります。
そのため、32分音符は、速弾きギタリストにおなじみの16分音符の2倍の速さと言う事です。
もし、BPM130の譜面に32分音符が登場した場合は、32分音符の速度は16分に置き換えたらBPM260相当の速度になってしまうので、まあ結構な違いです。
変な連符をそれぞれきちんと弾こうとすること自体が間違い??
連符には実に様々なものがありますが、一般になじみのあるものは2(8分音符)や3、4(16分音符)、6でしょう。
ただ、我々シュレッダーは、これら以外にも9、11、13、といったきっちりリズムをとろうとすると難しいキリの悪い連符を見かけることもしばしばですよね。時には23連符などという訳の分からないものを目にするでしょう。
こうした、奇数系とかやたらと詰まった連符が混在している譜面は、
「各連符を正確に弾くのではなく、その一小節内になんとか音符を納めればいい」
という意識で弾くのが正解であろうと思われます。
つまり、例えば一小節内に「5連、9連、11連、5連」という並びがあった場合、本人もこんな連符をそれぞれ正確に弾いていることはまずない分けで意識すべきは「一小節内に5+9+11+5=30この音符を何とか詰め込む」と言う事だけです。
事実、プロ(ギター講師含む)のフレーズ解説などの際に、「手癖を弾いた結果、譜面にしたら11連になった」等といった趣旨の事が言われることは多々あるように思われます。
タブ符より自分の耳をあてにした方がいい事もある?
わたしは曲のコピーはあまりしないし、したとしてもかなり部分的にコピーするにとどまるのですが、コピーの際にたまに疑問に感じることがあります。
それは
「どう考えてもタブ符があっている気がしない」
と言うものです。
「お前の耳が悪い可能性はないのかよ?」と言われたら、「それは否定できねえ、、、」ともなりますけどもそれを差し引いてもどうにもタブ符があっていない気がして仕方ない場合はあります。
最近はスコアがやたら高いので、わたしはタブ符をネットで拾ってくることが多く、それがタブ符のミスと関係があるのかもしれませんけどね。
わたしが最近コピーの際に活用することが多いのは、「songster」というサイトです。
このサイトは50万曲以上のタブ符が無料で見られるし、各曲ごとにMIDI音源もあるという優れものなのですな。
確かにsongster自体は非常に便利なのですが、「どう原曲を聞いてもこうはならんやろ」というタブ符にお目にかかることがあります。
もっと言うと、「あんたさ、これ実際にギターで弾いて確認してないよね?」といった無理のあるタブ符も割と散見されるのです。
例えば、最近ポリフィアの「アビエイター」のジェイソン=リチャードソン氏のソロをコピーしようとしていたときも、疑問にぶち当たりました。
当曲のsongsterでの指定速度は、BPM150です。
ソロ前半部はペダル奏法から6連の流れなので、おそらく最近のテクニカルギターの曲としては普通の速度なので何の驚きもないですが、ソロ最終盤で6連符と32分音符のコンボが登場してくるんですよね。
個人的に「32分ってことは300で16分ってことじゃん、ここまで速いのってあんましらんわ」と思ったのですが、どうも原曲を聞いてみると300で16分で弾いているようには聞こえないんですよね。
わたしには、ソロ最終盤もジェイソン氏は均一に6連程度の速度で弾き続けているようにしか聞こえないのです。
どうして、わたしがそう判断したかというと、
「ソロの時に聞こえるピックと弦が接触する際のアタック音に変化がない」
と感じたからですよ。
ピッキング速度を調べる際には、アタック音に着目するようにするとかなり分かりやすくなります。
- とはいえ、BPMが400以上とかになってくるとアタック音同士が重なってきて、よくわからなくなってくる。
なので、このタブ符に関しては「32分部分を6連にアレンジし直してもいいのではないか?」なんて思ったりしている模様。
やっぱ、原曲がどうなのかが重要ですもんねえ。まあ、わたしの耳がいかれている可能性も否定しませんけどね。
あまりタブ符は盲信しない方がいいんじゃないかと思ったりする今日この頃です。
おわりに
この記事は「「速弾きの符割」速弾きでたまに見かける32分音符等複雑な連符の謎」と題しておおくりしました。
32分音符や9連、11連といった異様に音数の多い譜面は、かならずしもその通りに弾かなくていい事が多い気がします。
連符が複雑でも、中にはその通りに弾くこともあるとは思いますが、譜面の通りにひかなくていい場合がほとんどな気がするんですよね。
そして、タブ符と原曲が一致していないこともしばしばある気がするので、場合によっては自分の耳を頼りにした方がいいかもしれません。いやあ、ギターって大変だあ、、、。いろいろ練習しないとなあかんわあ。
では!
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