今回は以下の様な方に向けておおくりします。
・けいれんピッキングの有用性について少し考えてみたい人
・いわゆる「けいれんピッキング」とは何かわからない人
・話しのネタが欲しい人等
今回の話題は「けいれんピンキングの正体とその有用性について」という話です。
今回はよくギターの速弾きに興味関心がある人たちが話題にする「けいれんピッキングの是非」について少し掘り下げてみたいと思います。
ちなみに先に結論を言っておくと、わたしは俗にいういわゆる「けいれんピッキング」は、「実践で使えないレベルの効果音なので使い道は非常に限られている」と思う次第。
なお、自分はギター教室に通った方がいいのか迷っている人は「ギター教室に通うべき人の特徴」の記事参照。
では、ゆるりとおおくりします。
右手のピッキング速度ってなかなか簡単には上がりませんよね?事実、わたしも一時期かなり悩んでいました。
しかし、試行錯誤の末にある練習方法を思いつき、それを実践して比較的短期間に速度が一気に向上。さらに、今では開始当初の2倍以上の速度になっています。
そこで、ピッキング速度を徹底的に追求したい人は、わたしがピッキング速度の限界を2倍以上に引き上げた少し独特な練習方法を試してみてはどうでしょうか?
「けいれんピッキング」とは何か?
まず、「けいれんピッキング」について議論を進めるにあたって、「いわゆる けいれんピッキングの定義の確認」から始めたいと思います。とはいえ、「けいれんピッキング」の明確な定義は存在しません。
ただ、ネットの情報を見る限りでは多くの場合において、けいれんピッキングとは
「筋肉の反射を利用して行うピッキング」
を意味しているといっていいでしょう。
おそらく、あなたもこの手のピッキングに手を出したことはあるでしょう。力を入れる場所は人それぞれでしょうが、腕の特定の部位に力をこめると自然と腕全体が上下、ないし前後に小刻みに振動しますよね。
この力を入れた際に生じる振動を演奏に応用しようというのが、いわゆる「けいれんピッキング」なのです。
ちなみに、このように力を込めると腕が振動する現象は、医学的には「筋肉を動かす際に働く交感神経の影響」であるとされており、医学的な意味合いでの「かいれん」とは別物といえます。
- いわゆる「けいれん」は、伸長反射と言うものである。
けいれんピッキングを利用している奏者の例としては、アメリカのギタリストであるクリス=インペリテリさんがあげられることが多い模様。各自彼の演奏をユーチューブにて確認してみてほしいのですが、彼はかなり独特な弾き方をしています。
彼は、肘から手首までを固定するようにして腕全体でピッキングしているんですよね。なので、はた目に見ると、「けいれんを利用してピッキングしているように見える」わけです。
しかし、「きちんとフレーズを弾けているギターがうまい人は、まずけいれんなんて使っていない」といえます。インペリテリさんは、「ピッキング時にけいれんを使っている」のではなく、「けいれんを利用して弾いているように見えるだけ」なのです。
技巧派といわれるプロギタリストに対して「「けいれん」ピッキングをしてる」は違和感
一般に技巧派といわれるギタリストに「けいれんピッキング使い」はいません。
一般に「けいれんピッキング使いの代表格」としてあげられるインペリテリさんも、けいれんピッキングを使っていないと思いますねえ。
運動は、「自分の意思によるものかどうか」という視点から分類すると、「随意運動」と「不随運動」に分類できます。随意運動が「自分の意思による運動」であり、「不随意運動」は「自分の意思によらない運動」です。
一般的な意味での「ギタ-を演奏する」という運動では「何らかのフレーズを弾こうとして弾いている」ので随意運動であり、けいれんは「自分の意思にかかわらず筋肉に力が入る状態」なのでまるで別物なんですよね。
もし不随意運動であるけいれんや反射を演奏に利用したら、「自分の意思で速度や音色を変化ないし安定させることが不可能」になるはずです。
なので、きれいに安定してフレーズを弾けているプロギタリストに対して、「けいれんピッキングをしている」と言う事自体になんか違和感なんですよね。まあ、、、そんな感じです。
いわゆる「けいれんピッキング」ではなく、「いい音のピッキング」を目指した方がいい
けいれんピッキングは「狙って何らかのフレーズを弾こう」とするのなら、まず使えません。
まず、「けいれん」を医学的な文脈からとらえた場合、その意味するところは「自分の意志によらず筋肉に力が入る状態」でした。
いわゆる「けいれんピッキング」における「けいれん」は、力を入れて意図的に発生させている時点で「厳密な意味でのけいれんではない」のですが、細かい制御が難しいのは間違いないので実際の演奏ではまるで使えない代物と言えるでしょう。
いわゆる「けいれんピッキング」は、効果音としてくらいしか役に立たないんじゃないかと思ったりします。
しかも、これは個人的な意見なんですが、そもそも「いわゆる「けいれん状態」での手の振動はそこまで速いのか?」が疑問なんですよね。
世の多くの「けいれんピッキング推奨者」は、速度アップのためにけいれんピッキングを使おうとするわけですが、そもそも「いわゆるけいれんピッキングをしている状態」は「単に腕を動かせる速さの限界に達しているだけの状態」な気がするんです。
「速度の限界を超えるためにけいれんを利用する」とかはそもそもおかしくて、正しくは「自分の出せる速度の限界に達するといわゆる「けいれん」が起きる」という解釈が席セルではないかと思います。
ピッキング速度アップを目指すなら、けいれんピッキングの利用を検討するのではなく純粋に「手の動く速さの上限をもっと伸ばす」のが適切と思うわけです。
ただピッキング速度の上限はそんなにすぐには上がってくれないので、実用的な観点からすれば変に速度のこだわるよりも、俗にいう「ヌケのいい音」で安定してピッキング出来る状態を目指す方がよほど大事だと思う次第。
「いくら速くたって効果音どまりではね、、、」って感じですよねえ。
さすがにギターの上手くない私でもそう思ってしまいします。音がよくなってから速度を速くすることを目指した方がよっぽど意味がある気はしますよね。
ただ、「いい音を目指す」と言っても、「いい音かどうかなんてどうやって判別すればいいの?」という悩みが出てくるもの。そんな人は、やっぱりプロギタリストの方に直接指導してもらうに限りますね。
「ギターがうまくなりたいけども少しこのご時世だし外出はちょっと、、、」とか「ギター教室が近所になくて通うのに時間がかかってどうにも通えるきがしない」という人には、講師の質が高くオンラインで完結するポケットオンラインがおすすめです。
ただ実際に受講してみない事には自分に合うか合わないかはわからないと思いますので、まずはポケットオンラインの25分無料体験から始めてみるといいでしょう。
おわりに
この記事は「けいれんピンキングの正体とその有用性について」と題しておおくりしました。
速度を求めて、いわゆる「けいれんピッキング」の活用を思案する人もいるかと思いますが、まず音がきれいにならないのでやめた方がいいと思います。俗いう「ヌケのいい音」で安定してピッキングできた方がよっぽどいいと思う次第。
あまり速さにこだわらなくてもいいとは思いますよね。
では!
参考記事等
参考
紅茶ランキング